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歯医者が教える歯と健康の話 2021-11-1

周病と全身疾患の関係

みなさん、「歯周病」はご存知でしょうか?

 

歯周病は「人類史上、最も感染者数の多い感染症」としてギネスブックに登録されている病気です。

 

歯周病とは、歯周病菌に対して身体の免疫が対抗することで起こる炎症反応によって、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。

 

実は歯周病は、単にお口の中だけの問題ではないことが最近の研究でわかってきていて、敗血症、心疾患、脳卒中、糖尿病、低体重児出産や早産、アルツハイマー病、誤嚥性肺炎などとの関連が取り上げられています。

 

歯周病の原因は歯周病菌で、その歯周病菌の塊が「歯垢」です。

 

歯垢1gの中には約1億個の細菌が存在していて、その数は便1gに存在する細菌数と同等と言われています。

 

この「歯垢」の中の細菌が歯茎を攻撃して身体の中に入ろうとし、身体の免疫がそれを防ごうと細菌を攻撃します。これが歯周病の始まりで、この状態になると歯茎が腫れたり歯磨きで出血したりします(これを炎症と言います)。つまり歯周病が起きているということは、お口の中に常に炎症が起きているということです。

 

この炎症によって毒素が発生し、この毒素が血流に乗って全身に回ることで身体の至るところで悪さをします。例えば、血糖値を低下させるインスリンの作用を邪魔したり(糖尿病)、血管の内壁にへばりついて血栓を作ったりします(脳卒中、心筋梗塞)。

 

また歯周病菌の1種であるP.g菌の持つ酵素は、アルツハイマー病を悪化させる可能性があるという報告もあります。

 

お口の中に便と同等の細菌がいるということは、唾液にも多量の細菌が潜んでいます。この唾液を誤嚥(唾液などが気管に入ってしまってむせること)してしまうと、肺の中に細菌が入ってしまい肺炎を起こすこともあります(誤嚥性肺炎)。誤嚥性肺炎は、2016年までは高齢者の死亡原因の第3位となっていました。最近では訪問診療のによる口腔ケアの普及によって減少傾向にありますが、それでも2020年では第5位という結果でした。

 

このように歯周病はあらゆる病気を引き起こしたり、悪化させたりする厄介な病気なのです。

 

歯周病の予防・治療には日々のブラッシングが大切ですが、自分ではブラッシングが正しくできているか確認するのは難しいですし、どうしても磨き残しができてしまいます。

 

そのため歯医者で専門家の目で、歯周病の原因である歯垢や歯石を除去する必要があります。

 

奥田歯科には歯周病治療が得意な歯科衛生士が多数在籍しておりますので、ぜひ当院でお口のクリーニングをして、お口も身体も健康になりましょう!!

 

訪問診療も行っておりますので、お気軽にご依頼ください!

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