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歯医者が教える歯と健康の話 2018-10-25

次カリエスってなに?

「被せ物(詰め物)が外れてしまいました」と来院される患者様がよくいらっしゃいます。

 

?なぜ被せ物(詰め物)が外れるの?

 

そのほとんどの原因は二次カリエスと言われるものです。

二次カリエスとは、二次齲蝕(にじうしょく)ともいい、一度被せ物や詰め物で治療した歯がもう一度むし歯になることをいいます。
一度治療した歯は他の歯に比べむし歯になりやすく、被せ物や詰め物との境目から徐々にすき間ができてきます。

二次カリエスができることによって被せ物・詰め物が外れやすくなります。

 

?なぜ二次カリエスができるの?

 

経年的に材料が劣化したり、詰め物自体が不適合だったりすると、詰め物の周囲の隙間から汚れが溜まりやすくなり虫歯になってしまいます。

詰め物・被せ物と歯の隙間から虫歯菌が入り込んで、虫歯(二次カリエス)ができるケースは多々あります。

 

?二次カリエスができるとどうなるの?

 

詰め物・被せ物を一度外し、下にできた虫歯を除去していきます。二次カリエスの治療を行うと以前の詰め物・被せ物より範囲が広がってしまいます。

虫歯が歯髄(神経)まで達している場合には根管治療が必要になります。

虫歯治療→二次カリエス→虫歯治療→二次カリエスと、再治療を繰り返す頻度のことを、修復サイクルと言います。再治療を繰り返すたび、自分の歯は失われ、抜歯へと近づいていきますから、二次カリエスを防ぐことは非常に大切です。

削る量の少ない治療法であっても、耐用年数が短ければ、再治療の頻度が増え、結果として多くの歯を失うことになります。

自分の歯を長く維持するためには、耐用年数の長い治療を選んだうえで、きちんと予防処置を行い、修復サイクルをできるだけ長くすることです。そうすることで、歯を失うリスクを抑えることができます。

 

パラジウム(銀歯)のリスク

 

保険内で治療できるパラジウム、いわゆる銀歯ですが実は二次カリエスのリスクが最も高いものになります。
保険治療と自費治療の違いを前回お話させていただきましたが、
保険内の治療では使える材料が決まっています。

なので被せ物・詰め物の精度や適合に限界があります。

自費治療のものに比べると、歯との隙間が出来やすく5年程度でやり変えが必要と言われています。

 

二次カリエスの治療は、歯科治療の中で多くの割合を占めています。また、詰めものと歯の境目に沿って虫歯が進行するため、気付かなかったり、急に大きくなることが多く、神経を取るリスクが高まるため注意が必要です。

 

治療後の歯は特にプラーク(汚れ)コントロールを気にして、二次カリエスを予防しましょう。

二次カリエスを防ぐためにも3ヶ月に一度の定期検診がとても大切になります。
もし詰め物・被せ物が外れてしまった場合にはそのまま放置せず歯科医院に受診して下さい。

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