歯医者が教える歯と健康の話
2017-6-20
金属アレルギーってなに??
存在は知っていても実際どのようなものでどのようなことが起こるのか、
あまり知られていないこのアレルギーについて、今回はご紹介します。
金属アレルギーは金属が汗や唾液などの体液に触れることで、
金属の一部が溶出・イオン化し、体内のタンパク質と結合することで起こります。
症状としては発疹・水泡などがあります。
ピアスやネックレスなどの金属製のアクセサリーと皮膚が接触してアレルギー反応が出た場合は、接触している部分のみに症状が出ることが多いです。
それに対して薬剤や歯科の金属などが体内に入ってアレルギー反応が出た場合は手や足など全身に出ることが多いです。
どんな金属でもアレルギーが出るわけではなく、金(Au)・白金(Pt)・チタン(Ti)などはイオン化しにくい為、アレルギーの原因となりにくいです。
逆にアレルギーの原因となりやすい金属にはニッケル(Ni)・コバルト(Co)・クロム(Cr)・水銀(Hg)・パラジウム(Pd)などがあります。
歯科の保険で使われている金属の詰め物・被せ物(いわゆる銀歯)にはパラジウム(Pd)が含まれており、少なからず金属アレルギーの可能性を含んでいます。
一度アレルギー反応が出てしまうと、口の中の金属を取り除かない限り改善はしません。
また、改善してもアレルギーが出やすい状態は続くので、出来るだけアレルギー反応が出る前に金属を取り除くことが重要です。
ご自身やお子様のお口の中は大丈夫ですか?
気になる方はスタッフまでお申し出ください。



